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出会い系サイトの今と昔が分かる歴史・変遷史
伝説の出会い掲示板「スター・ビーチ」やハッピーメールなどの出会い系サイトのサービス開始の時期、今や当たり前となったマッチングアプリの黎明期など、管理人「出会い系オヤジ」が20年以上に渡って見てきたネットの出会いサービスの変遷を時系列で紹介しています。
出会い系サイトの昔の姿とは?
出会い系サイトは、インターネット上で不特定多数の男女が交際相手を探すwebサービスですが、インターネットが世の中に広く普及し始めた黎明期である1990年代後半にはすでに現在の出会い系の原型となるようなサービスが登場していたことからも分かる通り、その歴史は非常に長いです。
そこで、初期の出会い掲示板から出会い系サイト、マッチングアプリなど、ネットの出会いサービスの移り変わりや歴史を年譜としてまとめてみました。
出会い系サイト年譜
- 2022年
- ハッピーメールの累計会員数が3,000万人を突破。
- 2021年
- 以前はそれほど多くなかったパパ活目的の女性が、ワクワクメールやハッピーメール、PCMAX(PCマックス)などでも急増。
- 2020年
- 新型コロナウィルスの流行に伴い、職を失った若い女性がパパ活アプリや出会い系サイトでパパ活をするケースが増加。単なるお小遣い稼ぎの方法のマイナーな手段であったパパ活が一部の若い女性の間ではライフライン、セーフティーネットとして機能し始める。
- 2017年
- マッチングアプリが乱立し始めるなか、「経済的に豊かな大人の男性とハイスペックな若い女性との上質の出会い」をテーマとしたマッチングアプリpaters(ペイターズ)やpaddy67がサービス開始。パパ活の流行が加速。
- 2014年
- 日本で最初のパパ活サイト「SugarDaddy(シュガーダディ)」がサービス開始。これ以降徐々に若い女性の間で「パパ活」が浸透、流行し始める。
- 2012年
- 現在、国内最大級の会員規模となったPairs(ペアーズ)がサービス開始。同時に「マッチングアプリ」という新しいワードも登場。
- 2010年前後
- それまでは利用者が無料か有料かという選択でサイトを選んでいたものの、現在はサクラがいるかいないかつまり、出会えるようになっているかどうかでサイトを選ぶようになり、主流が無料サイトから有料サイト(月額固定or格安ポイント制)へと変遷。これにより、開設当初はあまり日の目を見なかった「ラブサーチ」や「イククル」といったサイトが運営歴10年を経て脚光を浴びるようになる。
また、出会い系サイトにおいて児童が犯罪に巻き込まれる事例が減少傾向をとりはじめ、健全化が進行。 - 2009年
- この頃から出会い系を利用することができなくなった18歳未満の児童が先に挙げたSNSコミュニティへと流れていく動きが加速。そうしたSNSコミュニティが児童買春の温床となりはじめ各社規制を強めることに。
- 2008年
- 児童被害が減らない出会い系サイト問題に関し、出会い系サイト規制法が改正され12月に施行されることとなる。これを受け「スター・ビーチ(Friends!)」が翌年閉鎖されることとなる。
- 2007年
- 出会い系サイトのタイプの主流が「同時登録型」のサイトになる中、サイト内の広告収入により運営費を賄う「サイト内広告型の完全無料サイト」が登場。
- 2006年
- モバゲータウンサービス開始。
- 2004年
- mixi、GREEといったSNSが正式にサービスを開始。
- 2003年9月
- 出会い系サイト規制法(正規名称:インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律)が施行され、18歳未満の児童の利用が禁止されることになる。
- 2003年
- それまでほとんどのサイトが従量課金制の料金体系であったのに対し、無料サイトへ登録すると同時に有料制の姉妹サイトに登録される「同時登録型」の出会い系サイトが登場。
- 2002年
- 出会い系サイトの利用者数が増加したことに伴い、18歳未満の児童が性犯罪に巻き込まれる事例が相次ぎ社会問題となり始める。
- 2001年
- 出会い系=サクラとまで言われる程サクラが全盛を誇る中、サクラを一切雇わず、真剣に出会いを求める人たちのためのまじめなサイト「ラブサーチ」が登場。料金も月額固定制と当時としては非常に異色の存在として注目を浴びる。
- 2000年
- 格安のポイント制出会い系サイト「ハッピーメール」が登場。それまで従量課金制のサイトでは、メールの送信量が1通あたり数百円以上するのが一般的であったが、メール1通あたり数十円という破格の設定で注目を浴びる。
- 2000年前後
- ブロードバンドと定額制の通信料の普及に伴い、徐々にPC版の出会い系サイトが登場するようになる。これにより、利用者はPCと携帯と双方で利用することが可能になり利便性が向上。
- 1999年12月
- スター・ビーチの名で知られる「Friends!」が開設されメル友募集サイトとして一世を風靡する。料金も無料であったため非常に多くの利用者を抱えるに至った。しかし、年齢制限を設けていなかったため18歳未満の中高生なども非常に多く後に施行される法律により閉鎖となる。
- 1998年
- 世界最大の出会い系サイトとも言える「Match(マッチ・ドットコム)」がサービス開始。
- 1990年代後半~
- 現在の出会い系サイトの原型となるサービスが誕生。当初はインターネット接続料が非常に高く、通信速度も遅かったことから携帯電話が主流であった。出会い系の料金体系も通信料と同じように従量課金制がほとんど。