少額訴訟に絡む裁判所からの呼出状が送られてきた場合はそれが本物であることを確かめた上で答弁書を作成するなどしっかりと対応しなければいけません。こうした事態に巻き込まれないためにも出会い系サイトでは誰であろうと一切住所などを教えないようにしましょう。

出会い系サイトに絡む様々パターンのトラブルの中でもこちら側のしっかりとした対処がより求められるのがこの『裁判所からの呼び出し状』が送られてきた場合です。

これは、少額訴訟と呼ばれる訴訟に絡んで裁判所から送付されてくるものですが、少額訴訟とは、60万円以下の金銭の請求に利用できる簡易的な裁判のことで、弁護士を立てずに原告本人が訴訟を行なえる制度です。そのため、原則として一回の口頭弁論で判決が出るようになっています。証拠や証人は、裁判当日に調べられるものに限り有効で判決に不服がある場合は、不服申立をすることができるものの控訴はできないというものになっています。

出会い系サイトの悪質な運営業者の中には、この制度を悪用する業者もおり、費用がかからないということを悪用して少額訴訟に持ち込んだり、少額訴訟に持ち込むと脅しかけ架空の料金の支払いを迫るという手法で利用者を追いつめるのが特徴です。

少額訴訟の手続きをする際、一方の言い分だけではその訴えが正当なものかどうかの判断ができないため、少額訴訟は原則として当事者双方の主張に基づいて判断することになっています。もし、架空請求による「少額訴訟の呼出状」を受け取ったら、必ず答弁書を提出して異議を申し立てなければいけません。無視したりすると、相手の言い分が通ってしまうことになります。

そして、呼出状を無視したことで支払いの義務が発生するという点が非常に問題です。
つまり、実際には相手の主張は正しいものではまったくなかったとしても、こちらが無視をすることで相手の主張が正当なものとして処理され料金を支払う法的な義務が生じるということなのです。

したがって、このような呼び出し状を受け取った場合は、きちんと期日などを確認した上で対応しなければいけません。その際、裁判所からの通知が本物であるかどうかを配達された郵便物の種類から見極めましょう。もし「特別送達」という種類であれば少額訴訟に関する郵便とみて間違いありません。その特徴はまとめると次のようになります。

  • 裁判所名が記載されている
  • ポストへの投函ではなく配達係により手渡しされる
  • 事件番号が記載されている

以上の条件を満たす郵便物の場合は、裁判所からの呼出状である可能性が高いので、内容を確認した上で答弁書の作成を行い対応することになります。

中には、こうした裁判所の呼び出し状に似せた偽の通知を送ってくるケースもあるので注意が必要です。
ハガキで送られてきたり、郵便ポストに投函されていたり、架空の裁判所名で通知が届いた場合は虚偽のものと判断できます。

呼出状が本物であるかどうかを確かめないままでにむやみに対応すると更なる被害に遭うことあるので慎重な判断が求められます。

いずれにしても、こうした通知を受け取ることになってしまうということの裏には、“住所を知られてしまう・漏れる”ということがあります。したがって、出会い系サイトでは住所に関しては、たとえ実際に会って信頼を置いている人であっても簡単に教えないということが大切です。