利用者についての統計

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出会い系サイトは現在では非常に多くの人に利用されるインターネットサービスとなりました。そこでは、年齢も職業も多種多様な人々が日々新しく入会しており利用者の入れ替わりも激しいのが特徴です。その出会い系利用者についての全体的な傾向をはかる目安として公正に判断し得る統計資料としては、出会い系を通じて起きた犯罪や社会的な事件、問題についての数字を挙げることができます。これには、出会い系サイト規制法が密接に関わっているのでここではその法律の内容にも触れながら出会い系の統計データを詳しくみていくことにします。

改正出会い系サイト規制法施行と共に減少する出会い系絡みの犯罪事例

児童被害事例の検挙数の推移

この統計資料は、出会い系サイトやコミュニティサイト(ゲームサイトやSNSサイト)に絡む児童被害検挙件数の推移を表したものです。黒の折れ線は出会い系サイトに絡むものを、赤の折れ線はコミュニティサイトに絡むものを、紫の点線は改正出会い系サイト規制法が施行された平成20年12月を示しています。

この統計資料からも分かる通り、出会い系サイトを舞台にした、児童被害数は減少を続けている一方で、コミュニティサイトにおける児童被害が増加しており、改正出会い系サイト規制法が施行されたことを機にユーザー(児童)のコミュニティサイトへの移行が増えているものと推測されます。法規制により、出会い系サイトが健全化しつつあることを示唆する内容であると共に、児童がネットでの出会いを求めて法規制の対象外であるコミュニティサイトへと活動の場を移していることから総量が減ったわけではなく、今後はコミュニティサイトの利用について対策を講じる必要があるという課題が浮き彫りになっています。

ただし、出会い系サイトにおける児童被害が法規制を機にまったくなくなっているわけではないということについては、注目する必要があるでしょう。というのも、改正出会い系サイト規制法によって、出会い系サイト運営業者は、利用者一人一人に年齢確認を行うことが義務付けられている他、出会い系を運営する際は所轄の公安委員会に届け出を行う必要があるためです。つまり、18歳未満の児童被害が減少しているとはいえ、大幅な下落が見られないということは、きちんと届け出を行っておらず、なおかつ年齢確認の義務を果たしていない違法な運営業者が少なからず存在するということが伺えるわけです。

そうした出会い系サイトでは、児童被害が生じる危険性があるだけでなく、公安委員会への届け出を行わないという運営姿勢から他の悪質行為(サクラ詐欺や料金の不正搾取)をはたらく可能性も考えられることから大変危険性が高い出会い系サイトであると言えるでしょう。

まとめ

  • 出会い系サイトにおける児童被害は減少傾向にあるため健全化が進んでいることが伺える
  • 一方コミュニティサイトを舞台にした児童被害は増加しており、その対策が課題
  • 出会い系における被害が完全になくならない背景には届け出を行わない違法サイトの存在があり、児童被害以外の犯罪の温床となり得る